Amplitude と Google アナリティクスどう違う?

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本記事はAmplitude社より許諾を得て株式会社ロケーションバリューが翻訳、転載しております。

グロース・デザイナーのレックス・ローマンが、Amplitude と Google アナリティクスの主な違い、またそれがプロダクトを開発するチームにとって何を意味するのか分析します。

レックス・ローマン(Lex Roman)自己紹介

皆さんは、「Amplitude(アンプリチュード)は Google アナリティクス と比較してどうなの?」と考えているかもしれません。

この記事では皆さんのチームが、情報に基づき使用するツールを選択できるよう、Amplitude と Google アナリティクスの主な違いについて解説します。

さて、まずは自己紹介をさせてください。長年にわたり、様々なチームが分析ツールを選択しプロダクトを構築するお手伝いをしてきました。あらゆる人がアナリティクスを簡単に使用し、分析に基づいた行動を取れるよう支援することに、情熱を注いでいます。

私はこれまで、色々なチームの人が「使えない」データを大量に取得する様子を繰り返し目にしてきました。データに基づく行動を取るには、皆さんとチームは、そのデータの意味を容易に理解できる必要があります。

Amplitude Google アナリティクス の核心的な違い

私が掲げる基本原則は「チームで使うツールを選択する時、論点は常に『アクセスの可能性』であるべきだ」というものです。つまり、皆さんのチームは選んだツールを簡単に理解し、使いこなすことができるかということです。 

皆さんのチームがツールを使えないのであれば、データを活用することも、データに基づく行動を取ることもできません

これについて掘り下げるべく、Amplitude と Google アナリティクスを4つの観点から比較してみましょう。

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  1. Amplitude では、どの情報が重要であるのか、皆さんが決定できます。Google アナリティクスは皆さんに代わり、それを決定します。
  2. Amplitude はプロダクト・チーム向けに構築されています。Google アナリティクスは、ウェブサイトを対象に開発されています。
  3. Amplitude はツール内でガイドを提供しているため、使う人は誰でもデータの確認方法を理解することができます。Google アナリティクスでは、ドキュメントが別途、必要になります。
  4. Amplitude はコラボレーションを優先しています。Google アナリティクスでは、チームメートとのビューの共有が困難です。

何が重要か、自ら決定できる

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まず、皆さんのチームにとって、どの情報が重要であるかを自ら決定できるツールを使うべきでしょう。

Google アナリティクスでは、使用する人すべてのデフォルトのビューがセッションと直帰率、次にトラフィック、そしてユーザーのサイトへの訪問時刻といった情報が表示されるように決まっています。

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こうした情報は、皆さんのチームにとって最も重要な指標でしょうか?シンプルな、コンテンツ主体のウェブサイトを運営している場合を除き、皆さんのプロダクトをユーザーが実際にいかに使用しているかは、これらの指標で明らかになることはないでしょう。

それでは、メインメニューのカテゴリーのいくつかを、詳しく分析してみましょう。

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Google アナリティクスにおけるビューはすべて、Google が考えるところの「皆さんが望むデータの閲覧方法」に基づき設定されています。

セッション、ページビュー、チャネルはデフォルトで表示されます。ユーザーが訪問したサイトのページや、流入経路以上の情報を得たい場合、複雑な絞り込みを使用するか、カスタムイベントを追加する必要があります。いずれも直感的なプロセスとは言えません。また、皆さんのチームはプロセスを正しく実行するため、ドキュメントを読むことに多くの時間を費やすことでしょう。

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Amplitudeは、プロダクト・チームが自らにとって何が重要であるかを決定すべきだ、という概念のもとに構築されています。

皆さんのチームが、何を知りたいのかを自ら定義し、簡単な操作で「追跡」を実行します。Amplitudeには皆さんが関心のある情報のみを送信します。

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続いて、皆さんにとって重要なビューを決定します。Amplitude 内のチャートはすべて標準化された形式となっているため、確認したいユーザーの行動から始め、次にオーディエンスを絞り込むことができます。

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Amplitude では、送信するデータは皆さんが選びます。皆さんにとって意味のあるビューも、皆さん自身が選択します。

何が重要であるかを自ら決定できるツールを選択することにより、皆さんのチームは不要なノイズや混乱に対処する必要がなくなります。

プロダクト・チーム向けに構築

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2 つ目に、デジタル製品の開発に取り組んでいる場合、そのユースケースを考慮して設計されたツールが必要です。Amplitude はプロダクトを作る人のために構築されています。一方、Google アナリティクスはウェブサイトを制作する人を対象に開発されています。

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Google アナリティクスがセッション、ページビュー、トラフィックに焦点を当てているのは、コンテンツを主体とするウェブサイトを対象に構築されているからです。
Google アナリティクスは各ページの URL へのユニークアクセスを追跡します。しかし、アプリにURL がない場合はどうでしょう? ボタンのクリック、トランザクション、フォーム入力や、文字どおりページビュー以外の事象をトラッキングしたい場合は?

さらに複雑なことになります。アプリのボタンをクリックした人の数をトラッキングする場合、まず目標を設定する必要があります。ただ、Google アナリティクスで目標を設定するのは簡単ではありません。というのは、Google アナリティクスは、ユーザーの行動を理解したり、ユーザーがアプリをいかに使用しているかを追跡したりできるように設計されていないからです。

実際、Google アナリティクスを使ってモバイル・インタラクションを追跡したいとなると、あらゆる点でうまく行かない可能性があります。2019 年後半、Google アナリティクスではモバイルアプリレポートの機能の段階的な廃止が始まったのです。

 

さて、Amplitude の「楽しい世界」に戻りましょう。f:id:growthmarketing:20200916182203p:plain

Amplitude は、皆さんがページビューに限らず、もっと多くの事柄を把握したいであろうと想定しています。Amplitude ではページビューの代わりに、デフォルトでイベントが表示されます。皆さんのアプリをユーザーがどのように使っているか、皆さんが把握したいということを、Amplitude は理解しているのです。

  • Amplitudeではチャートをさらに深く掘り下げ、複数の切り口から情報を理解することができます。例えば、コンバージョンに至らなかったユーザーを特定したり、チームが望む行動とは異なる行動を取ったユーザーが、次にどこに遷移したかを把握したりしたいとします。それが、チャートをクリックするだけで簡単に分かるのです。
  • Amplitude を使えば、個々のユーザーがたどるカスタマー・ジャーニーを理解することができます。イベントストリームを確認し、アプリ内で発生しているユーザーの実際の基本的な行動を、確実に理解することができます。
  • Amplitude では、皆さんのチームの成功指標を反映するリリース・ダッシュボードを設定できます。新機能をリリースする際、いかなる点に注目したいかを皆さん自身が定義すれば、Amplitude は結果を表示してくれます。

ツール内でガイドを提供

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3つ目の比較は、使い方のガイドについてです。データの意味を理解することは、必ずしも簡単で直感的であるとは限りません。これは、データを活用するチームを増やしたい企業などの組織にとって、大きな悩みの種です。

Amplitudeは、組織内の異なるチームが共通の認識を保ちやすいよう、ツール内にガイドが複数、提供されています。Google アナリティクスでは、チームの整合性を保つには個別の文書をホストする必要があります。

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Amplitudeでは、皆さんにとって重要なデータのみを送信できるだけでなく、ツール内でデータに定義を追加することもできます。つまり、Amplitude のどこであれイベントが表示されれば、皆さんのチームメートはその意味するところを逐一、理解できます。「ヒーローボタンをクリック」がどういう意味なのか、混乱することもなくなります。定義が分かるからです。

Amplitudeではまた、チャートの構成要素の名称を変更し、皆さんのチームメートが理解しやすくすることも可能です。ラベルがわかりにくければ、クリックしてラベル名を変更した後、チャートや分析結果をチームメートに送信します。さらに、Amplitude なら分析結果に容易にコンテキスト、つまり文脈を加えることもできます。これは、チームメートと結果を共有する際に役立ちます。例えば、分析が示す事象について明確な説明を加えたり、ダッシュボードや Notebooks(ノートブック)を使用し、皆さんのチームがデータから得るべき大切な事柄に関する背景をさらに追加したりすることが可能です。

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私の経験では、Google アナリティクスでカスタムビューを作成し、分析結果をチームと共有することの方が、はるかに面倒です。

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ガイド付きで、データにアクセスしやすくすることを主眼に設計されたツールを選択することで、皆さんのチームは力づけられます。それは例えるなら、データが小さな組織の一部の人が使用するものから、組織横断で全員が活用するものへと変化するようなものです。

コラボレーションを優先

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最後に、分析ツールの検討に際しては皆さんとご自身のチームが、データを中心としたコミュニケーションとコラボレーションを行えるものを選択するべきです。皆さんのチームは、アクセスできないデータに基づいて行動することはできません。Amplitudeはデータへのアクセスと、データに基づく行動を実に容易にしてくれます。繰り返しになりますが、Google アナリティクスは、このプロセスをとてつもなく複雑にしてしまいます。

Google アナリティクス内でカスタムダッシュボードを作成しても、皆さんは、たとえチームメートがプロジェクトに対する権限を持っていても、チームメートと共有することはできません。代わりに特定の一日のビューのスクリーンショットを使わざるを得ません。理想には程遠い手段です。

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Amplitude なら、どのチャートでもブラウザー上でリンクをそのままコピーするだけで、チームメートと共有できます。Amplitude でチームメートとリンクを共有することの特に優れた点は、チャートを変更でき、さらに変更すると新しいリンクが自動生成され、共有または保存できることです。これなら、元の URL が上書きされることはありません。

Amplitude は、他の方法でもチームとチャートを共有することができるように設計されています。例えば、分析結果を Team Spaces(チームスペース)に追加したり、組織内で誰がその結果を検索できるかを制御したりすることが可能です。Amplitude は皆さんがチームと協業してデータを理解し、そのデータに基づく行動を取りたいということを理解しています。したがって、これを念頭に構築されています。データを中心にリアルタイムでコラボレーションを行う、という私たちの夢が実現しているのです!

コラボレーションを中核に据えたツールを選択することで、皆さんのチームはデータを中心とした共同作業を行いやすくなります。

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総括しましょう。Amplitude は表示したい情報を自ら決定し、その情報に基づいて行動するために共同作業を行うことを望む、プロダクトを作る人のためのツールです。

Google アナリティクス は、こうしたことすべてをはるかに難しくしてしまいます。私は実際、そのせいで悲嘆にくれたり、失望したりした人を見てきました。皆さんが、ご自身のチームにデータを生かした意思決定を行うことに「ワクワク」してほしいのであれば、他を検討することを強くお勧めします。

両方、使うことは不可能?

マーケティングとプロダクトの知見の差を埋めたいと願う皆さんのため、追記です。もちろん、Google アナリティクス と Amplitude の両方を使用できます。

一部のマーケティング・チームは、広告とチャネルの追跡では Google アナリティクス がきわめて有用だと考えています。無料版の Google アナリティクスでも同様です。ご自身のチームに該当する場合、Google アナリティクスの無償版を引き続き利用し、マーケティング領域以外の事柄についてはすべて Amplitude を使用してください。


基本原則

皆さんのチームがツールを使えないのであれば、データもまた活用したり、データに基づき行動したりすることもできません。

 

本記事はAmplitude社より許諾を得て株式会社ロケーションバリューが翻訳、転載しております。
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本稿でレックス・ローマンが示す見解、考え、ならびに意見は、ローマン個人のものであり、必ずしも Amplitude のものではありません。

最終更新日:05/12/20
公開日:05/04/20
レックス・ローマン(Lex Roman)
レックス・ローマンは、ロサンゼルスを拠点に活動する独立したグロース・デザイナーです。ローマンは、顧客の理解と戦略的な設計を通じ、多様なビジネスの成長を促進しています。以前は Burner(バーナー)社にてグロース・デザインを主導し、また Carbon Five(カーボンファイブ)社では早期の妥当性確認とコンバージョン戦略を担当していました。過去のクライアントには日産、Prosper(プロスパー)、Joyable(ジョイアブル)、Macys.com(メイシーズ・ドットコム)、トヨタ、および成功しなかったため社名が知られていないスタートアップ数社があります。

 

引用元:Amplitude社ブログ

【著者紹介】

グロースマーケティング編集部

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